ちなみに、「晤語(ごご)」とは「相対してうちとけて語ること」という意味です。

2022年9月27日火曜日

NHKカルチャーで講師をつとめます。

 昨年度の後期に引き続き、今年度後期も、NHKカルチャーでミシェル・アンリに関する講座の講師を務めます。

 今年度は、昨年、講師を務めた川瀬雅也(神戸女学院大学)と村松正隆(北海道大学教授)に加えて、伊原木大祐(京都大学准教授)も加わります。

 全六回で、以下のような内容です。

1回:ミシェル・アンリと西洋哲学史(川瀬) 

2回:デカルトの掴んだもの、デカルトが掴み損ねたもの(村松) 

3回:存在の感情、身体の感情─ルソーとビラン(村松) 

4回:不安の発見─キルケゴールとともに(伊原木) 

5回:ニーチェと生の高貴さ(伊原木) 

6回:生と文化と野蛮と─ベルクソンとの近さ(川瀬) 

 先に紹介した『ミシェル・アンリ読本』刊行を記念しての講座です。
 『ミシェル・アンリ読本』を手にとって講座を受講いただければベストですが、講座だけの受講でももちろんOKです。よろしくお願いいたします。

NHK文化センターの講座のページへのリンクを貼っておきます。


編著書が出ました!

  この度、川瀬が編者の一人をつとめた『ミシェル・アンリ読本』が法政大学出版局から刊行されました。左の欄をごらんください。

 ミシェル・アンリは今年、生誕100年、没後20年となるフランスの哲学者です。生涯にわたって「私とは何か」という問題を徹底的に追究しました。アンリにとって「私」の本質は、歓びや苦しみという感情を通して、たえず実感されてくるものにほかなりません。〈私が私であること〉とは、私自身であることを歓ぶと同時に、それを苦しむことにほかなりません。歓びと苦しみが一つになった形で自分自身を実感すること、これが「自己」のあり方だとするのです。アンリは、そのような絶対的に内面的な自己の体験から出発して、西洋哲学史を読み直し、また、現代の文化のあり方、政治のあり方、さらには、芸術について、根本的なレベルから批判的に論究しました。

 さらに、アンリは、哲学者であるだけでなく、小説家でもあり、四つの小説も執筆しています。そのうちの一作は、フランスでもっとも権威ある文学賞の一つ、ルノード賞を受賞しています。

 『ミシェル・アンリ読本』は、30人ほどの執筆者を擁して、こうしたアンリの思想や文学の全体像を描き出したものです。大変に読みごたえのある、充実した内容となっていますので、ぜひ、お手にとってご覧いただければと思います。

 出版社の許可を得て、川瀬が執筆した「まえがき」を貼り付けておきますので参考にしてください。

『ミシェル・アンリ読本』まえがき




2022年7月17日日曜日

「哲学のタマゴ」でファシリテータをつとめます。

8月7日(日)開催の哲学カフェ「哲学のタマゴ」でファシリテータをつとめます。

テーマは「〈ひとと違う〉ってどういうこと?」です。

詳細、および参加申し込みは以下のページからお願いします。

https://sites.google.com/view/philoegg-12/ホーム


2022年1月30日日曜日

オンライン哲学カフェ「哲学のタマゴ」でファシリテータを担当します。

  「哲学のタマゴ」では、昨年7月にファシリテータを務めさせていただいて以来、今回が二回目のファシリテータになります。

 第8回「哲学のタマゴ」は以下の要領で行いますので、よろしければ、ぜひご参加ください。

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  日 時:2022年2月23日(水・祝)13:30~15:30

  テーマ:あげる・もらうって何?

  場 所:オンライン(Zoom使用)

  参加費:無料

  定 員:15名


「あげる・もらう」ものには何があるでしょうか。物、サービス、アイディア、心、魂など、様々なものが考えられます。誰が誰に「あげる・もらう」かも人と人とは限りません。人と動物、神と人、過去の自分と現在の自分、という組み合わせもあるでしょう。

また、「あげる」ことは「もらう」ことなのではという考え方もあります。

「あげる・もらう」という行為が私達にどのように影響しているのか、一緒に考えてみませんか。

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参加希望の方は、「哲学のタマゴ」のホームページから申し込みしてください。

URLは以下です。

https://sites.google.com/view/philoegg-8


「オミクロン株」が猛威をふるっています。どうぞみなさん、お気をつけください。

2021年9月29日水曜日

NHK文化センターのオンライン講座を担当します。

この度、北海道大学准教授の村松正隆さんとともに、NHK文化センターのオンライン講座を担当することになりましたので、お知らせします。

講座のタイトルは「感情から考える哲学入門:ミシェル・アンリ哲学への誘い」です。

案内文を下に引用しておきます。

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2022年に生誕100年・没後20年を迎えるフランスの哲学者がいます。名前はミシェル・アンリ。

西洋現代の哲学者のなかでも特異な立場に立つ彼が徹底的に探究したのは「自己とは何か」でした。自己を、外部との関係においてでなく、苦しみや喜びといった内的な感情から規定する彼の思想は、コロナ禍で、外部との関係が遮断された今だからこそ学ぶ価値があると言えるでしょう。

この講座では、同じく「自己とは何か」を探究した精神病理学者、木村敏の思想も取り上げつつ、ミシェル・アンリの思想をテーマにそくして紹介します。

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講義内容は以下のようになっています。

第1回:自己とは何か──感情から考える

第2回:世界とは何か──離人症から考える

第3回:生とは何か──「みずから」と「おのずから」

第4回:共同体とは何か──〈共に生きる〉を考える

第5回:絵画とは何か──カンディンスキーの絵画から考える

第6回:「真理」とは何か──福音書から考える


第1回から第4回までの担当が川瀬。第5回、第6回の担当が村松さんです。
第1回が10月23日(土)で、その後、月1回ずつ全6回の講座です。

川瀬の担当の回は、川瀬の著書『生の現象学とは何か──ミシェル・アンリと木村敏のクロスオーバー』(法政大学出版局、2019年)をもとにした内容になる予定です。

詳しくは、NHK文化センターの当該講座へのページをご覧ください。



2021年5月28日金曜日

「哲学のタマゴ」のご案内

  みなさま、大変ご無沙汰しております。コロナ禍のなか、いかがお過ごしでしょうか?

 本日は、告知のために、久しぶりにブログを更新いたします。

 松江での哲学カフェ「晤語の哲学」の共同主催者だった土江さん、そして、「晤語の哲学」に参加してくださっていた福間さん、勝部さんが、今年の2月から、オンラインでの哲学カフェの活動を始められました。

 その第3回目、第4回目の会が、6月から7月にかけて開催されるそうですので、お知らせいたします。ちなみに、第4回は、川瀬がファシリテーターを務めさせていただくことになっています。

 以下、第3回、第4回についての情報です。

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  名称:哲学のタマゴ

  次回(第3回)

  6月19日土曜日 13:30~15:30

  テーマ:「問いを作る」(ワークショップ)


  第4回

  7月17日土曜日 13:30~15:30

  テーマ:未定

  ファシリテータ:川瀬雅也(神戸女学院大学)

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 「哲学のタマゴ」についての問い合せは以下にお願いいたします。

 問い合わせ先(哲学のタマゴ専用Gmail):PhiloEgg.21@gmail.com


 なお、川瀬が主催の哲学カフェ「晤語の哲学」は、現在のところ再開の予定はありません。コロナが通りすぎるまで、とりあえず、じっと待とうと思っています。(コロナが過ぎさったら、必ず再開します。)待つ時間も、「哲学する」時間のひとつかなぁ、などと思っています。



2020年3月12日木曜日

3月の「晤語の哲学」中止のお知らせ

 新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、3月21日の「晤語の哲学」の開催につきまして、主催者で検討しました結果、3月の会は中止するという判断にいたりました。
 すでにお申し込みいただいた方には申し訳ございませんが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 ただ、前回の記事でもご報告しましたように、4月以降も、松江での哲学カフェを継続していくべく、現在、模索しているところです。この模索はひきつづき継続していき、その結果については、あらためてこのブログでご連絡いたします。
 松江での哲学カフェの継続計画については、みなさまにご協力をお願いすることもあるかと思います。その際には、ぜひご協力賜りますよう、お願い申し上げます。

 日本における新型コロナウイルスの感染状況は、日々、拡大していっているように見受けられます。みなさまにおかれましても、くれぐれもお気をつけください。