島根大学・神戸女学院大学の川瀬雅也と心身教育研究所の土江正司の共催で行っている哲学カフェ「晤語(ごご)の哲学」のご紹介です。
哲学カフェとは、ふだん話題にすることはないけれど、人生、社会、人間にとって本質的な問題(例えば、「生きがいって何?」「言葉って何?」など)について、ゆっくりとお茶を飲みながら、参加者みんなでアレコレと話しあい、考え、悩んでみるという企画です。ただし、本質的な問題ですから答えは出ません。むしろ、対話を通してとことん問いを深め、じっくり考えることがねらいです。
開催は原則月一回、土曜または日曜の午後、場所は島根大学学生市民交流ハウス FLAT(島根大学松江キャンパス正門進んで左手)です。
参加申込、問い合せは、下の「参加申込/問い合せ」フォームを利用し、名前、メールアドレスとともに送信してください。なお、参加費は不要です。
ちなみに、「晤語(ごご)」とは「相対してうちとけて語ること」という意味です。
2013年6月5日水曜日
六月の「晤語の哲学」のご案内
六月の哲学カフェ「晤語の哲学」を下記のように開催いたします。お知り合いもお誘い合わせのうえ、どうぞご参加ください。
日時:6月22日(土) 15時~17時
場所:Esu and Kei (エス アンド ケイ)
佐世保市天満町2-17(佐世保警察署隣)
(市バス「谷郷町」下車徒歩3分、近隣に駐車場有。
県北振興局総合庁舎裏の駐車場は土日無料で駐車可。)
テーマ:「〈同じ〉って何?」
参加費:無料(個人の飲食代のみ必要)
参加方法:当日、現地に集合。申し込み不要。
問い合せ先:0956-34-8436(直通)、または、090-1517-2850
あるいは、kawase@sasebo.ac.jp
Esu and Keiの場所は以下のURLをご覧いただけば掲載されています。
http://tabelog.com/nagasaki/A4202/A420201/42000959/dtlmap/
今回のテーマは「〈同じ〉って何?」です。しばしば「この世には一つとして同じ木の葉はない」などと言われます。確かにそのとおりでしょう。木の葉だけでなく、石でも、蟻でも、ダンゴムシでも同じことです。では、この世に「同じ」ものがないならば、「同じ」という言葉は何を意味しているのでしょうか。「同じ」とは、ただ単に「同じものなどない」という否定的な意味しか持たないのでしょうか。それとも、何か実体として存在している「同じもの」を積極的に名指しているのでしょうか。もし、何か「同じもの」があるのなら、それは何でしょう。一つの木の葉を他の木の葉と比べるのでなく、それだけで取り上げてみれば、この木の葉は今日も明日も「同じ」木の葉だと言えるでしょうか。でも、時間や場所が違えば、それはやはり別の木の葉と言わなければならないかもしれません。それでは、個々の木の葉、個々のダンゴムシはみんな違っても、木の葉の「数」とダンゴムシの「数」は「同じ」だと言えるでしょうか。でも、この場合も、木の葉を数える人とダンゴムシを数える人が違ったら、それはやはり同じとは言えなくなりそうです。それなら、「同じ」私が数えればいいのでしょうか。でも、「私」にとってしか「同じ」でない「同じ」に何か意味があるとは思えません。いやいや、そもそも、私はいつも「同じ私」だと言えるのでしょうか。さあ、わけが分からなくなってきました。この続きは、哲学カフェで・・・。
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